声オタBBAのブログ

好きな時に、好きなように。 面倒くささに定評のある(※当社比)声オタBBAが思ったことを自由に綴ります

某声優さんがラジオで語った内容について思ったこと ※すごく長い

神谷さん、DGSでご自分の口から記事について語られましたね。

そのコメントが声オタとしてけっこうショックだったので忘れないためにもブログを書きました。

 

まず私は最初にあの記事を知ったときに、

様々な事情があるにせよ言ってくれないとファンは知る機会さえ与えられないものなのだから、結婚したことくらいはファンに言ってほしかったなあ、お祝いくらいはさせてほしかったなあ、私がファンだったとしたら悲しいなあと思いました。

 

声オタBBAなのでDGSは2008~2010年あたりにリスナーでしたし、それなりに好きでした。トークも魅力的だしラジオから伺えるお人柄も素敵だなあと感じていました。きらきらしてるところに所属されてから、その活動を拝見する機会もありましたが、その度に「きっとこういった活動は本意ではないだろうに頑張ってらっしゃるなあ」と、積極的にお金を落とすことはしていませんでしたがひっそりと応援していました。

 

もちろん、結婚していることは職業上マイナスになりうるということも理解していますし、結婚する、しているということが受け入れられないファンがいるのも事実なのでそういったことを伏せるという判断に至るのも分かります。ただ、分かった上で悲しいのです。

 

でもそれは声優業界だけでなく、人気商売である以上仕方ない(特に近年の声優業界は人気第一みたいなところがあるし)、ファンとの距離の取り方にルールもお手本も基準もないから仕方ないことだろう。だけどやっぱり報道が本当だとしたら、どうせなら本人の口から聞きたかったなあ・・・・・・というようにもやもや堂々巡りしていました。

 

もしこれが自分の推しの声優さんだったとしたら?と考えたら正直死にたくなりました。

ファンのエゴであることは重々承知しているものの、結婚おめでとうくらいは言わせてほしかった、でも言えないような、信用されないようなファンであったのは我々ファンの至らなさであるわけだから、それも恥ずかしい。

プライベートを公開する、なんでも包み隠さず言う、そんな義理はもちろんありません。ていうかむしろ聞きたくないです。歯止めがトチ狂ったファンに余計な詮索する隙を与えないでほしいし。(言ってくれるなら聞きたいけど)だから正直交際宣言とかはいらない。結婚生活について語って欲しいとか配偶者や子供についての話を聞きたいとかそういう願望もない。結婚しましたといってその後その話題に一切触れなくていい。でも結婚したことは教えて欲しい。自分でも面倒くせえって思うけど私はそういうスタンスでファンやってます。そういうファンもいるんですわ。

 

話が逸れましたけど、まあそれで。ラジオで語られた内容を聞いて、ショックを受けたというのはですね。

私があのコメントを聞いて受けた印象は、ああ、この人は「声優:神谷浩史」を演じているのかなあということでした。人間誰しもTPOによって自分という存在を多少演じる必要があるわけで、でもそのどれも自分であることに変わりはないはず。

彼はプライベートという土台があって、エンターテイメントができるという表現をしていましたね。

なんとなく、それがプライベートとエンターテイメントの自分は全く別のもので、ファンに見せている部分は本当の自分とは全く違う作られた、いわば偶像であると言わんばかりだなあと思えてしまいました。

ファンになるということは、声や演技はもちろん、あちらが見せられる・こちらが見れる範囲の「素の部分・プライベートな部分」に好感を持たないとなれるものではないと私は思っています。

ファンの中には、エンターテイメントとしての彼ではなく、もっと土台よりの彼を好きだという人もいたのではないでしょうか。

ファンが土台よりだと思っているところ、そこももしかしたら彼にとってはエンターテイメントの、演じている自分だったのかもしれないということ。

ファンが好きだった「神谷浩史」という存在はいませんでした。って突きつけられたようなものですよ。きつい。

 

 

それが私には何より衝撃でした。だって私が思ってた「きっとアイドル的な活動は本意ではないだろうに頑張ってらっしゃるなあ」っていうのも「ああ、私が勝手に勘違いしてそう思ってただけなのか」って思っちゃいましたもん。

こんなことを思いたくはないし、信用しているけれども。疑いたくもないし、疑ったこともないけども。

我が事として考えてみたときに怖かった。ファン思いに見える私の推しも、本当はファンのことなんてなんとも思ってないんじゃないか。本心ではないのではないか。ファンのことを気遣ってくれたり、いつもありがとうって言ってくれる言葉は思ってもない言葉なのか。

ラジオで見せてくれる人柄は、全く素とは違って作られたものなのか。

それじゃあ、私たちって一体「誰が」好きなの。「誰を」好きになったの。

私たちが好きな人は一体「誰」なんだろう。

 

それと同時に「ファンである自分の怖さ、身勝手さ」も思い知った。

勝手に自分でこの人はきっとこうだ!って頭の中で決め付けてイメージ作って、それと違ったらがっかりする。落ち込む。裏切られた気分になる。

お前がその人の何を知ってるって話。でも何も知らない、話してくれることを真実だと思って受け止めるしかないこちら側は知らず知らずのうちに想像で補完してしまう。

補完している部分が大きければ大きいほど、現実との落差も大きくなりますものね。

 

話がとっ散らかっちゃうけどそう、話してくれるのを真実だと信じるしかない身だから、それが全部演技だったら怖いなあって思う。

まとまらないなあ~。まあでも私の推しはラジオとかだと素だと思いたいけどなあ。分からんよね~。

 

私たちだって、表に出てる人間である以上、言ってることすべてが本当のことだなんて思ってないよ。分かってる。知ってる。知った上でファンを楽しんでるんだよね。いわば暗黙の了解として。

それをあのコメントによって暗黙の了解である現実を無遠慮に突きつけられた感じがするというか。例えるなら、夢の国にいるときに仕事の電話がかかってきたような感じ。現実があるということを分かっていつつも忘れているのにそれをむりやり唐突に突きつけられたみたいな。そんなの無粋じゃないですか。

 

Twitterとかではおめでとう!ってめっちゃ言われてますけど、私なんでそう言えるのか分からない。だって、ファンはプライベートに関わらないでって拒絶されたようなものなのに。

地味に腹立つのは外野から「結婚したのにおめでとうも言わないのか」「結婚したのをなぜ謝罪しないといけないのか」とか言われてること。

別に結婚自体を謝罪したわけじゃないですからね彼。本当に彼のこと思うならおめでとう言わないのが正解の反応だと思いますわ。ファンだって結婚が悪いって思ってる方が少数派だと思いますよ。

 

本当に彼のことを思って迷惑にならないように応援していたファンこそ、今回コメントを出したことで離れていってしまいそうでもったいないなあと思います。

 

私としてはこれからしばらく神谷さんの名前を聞いたり、声を聞いたりした時に今回のことを思い出してああ・・・って思ってしまうのが嫌です。悲しいです。キャラと中の人は関係ありませんけど、それでもどうしても微妙な気持ちになってしまう、それが一番嫌だなあって。

長々と書きましたけど、別に今回のこと、何が悪いとか誰が悪いとかないですもんね。それだから余計にどう気持ちの整理をしたらよいか分からないです。絶対しばらくはああ・・・って思っちゃうな。早く忘れたい。